その扇ヶ浜から1時間も歩けば、天神崎に到着する。この周辺には、海と街の様子を眺められる絶好の超低山「日和山」や、歩いて渡れる島「元島」もあるので、潮の干満に気をつけながら散策するのがいいだろう。

天神崎名物、干潮時にだけ見られる素晴らしい夕景

 そうこうしているうちに、タイミングよく夕陽の時刻を迎えるだろう。それなら「和歌山のウユニ湖」で知られる天神崎の絶景に立ち会っていかなければもったいない。

 詳しくは、過去のブラボーマウンテンの記事に譲るので、関心のある読者の方にはぜひ読んでほしい。

条件が整うのは年に数日だけ!超レアな絶景「和歌山のウユニ塩湖」の発生条件

 

 ちょっと離れたところには、関西屈指のビーチリゾートとして有名な南紀白浜があるけれど、田辺市街地からすべて徒歩で楽しめる扇ヶ浜から天神崎・元島を歩くのが、ぼくの気に入っているコース。歩いたあとの仕上げは、良店がひしめく味光路(あじこうじ)で決まりだ。キンキンに冷えたビールと黒潮の幸が、ぼくらを待っている。

<低山トラベラー厳選。田辺市周辺の立ち寄るべきスポット>
・【駐車場】市営扇ヶ浜海岸駐車場。トイレあり
・【潮垢離】熊野古道中辺路を詣でる際の禊の浜、扇ヶ浜。海水で穢れを祓おう
・【酒垢離】味光路は酒好きならだれもが掘れる酒場街。ビールで穢れを祓おう
・【三偉人】合気道の開祖、植芝盛平記念館。合気道の体験映像コーナーが楽しい
・【三偉人】博物学などの先駆者、南方熊楠顕彰館。敷地内にある南方熊楠邸は必見
・【三偉人】源義経を支えた熊野別当の子、武蔵坊弁慶。闘鶏神社に銅像あり
・【仕上げ】200軒ほどの飲み屋が集まる「味光路」で冷えたビール!