■だるま、扇子、鯛に鯉。おみくじも映える!

 さて、ビジュアル的に映えるのは獅子殿だけにあらず。おみくじもナニワのサービス精神がしっかりと反映され、キュートなルックスのものが揃っている。しかも種類が多い! 

 木製のだるまおみくじは500円。だるまは手描きで全て表情が違う。「オレを取ってくれ」と話しかけているような表情のものを取っていただきたい。それがあなたの運命のだるまちゃんである。

気のせいか、だるまが嫌がっているように見えなくもないが、まあいいか……
だるまおみくじは裏にも「神の教」が書かれている。さすが他のおみくじより200円高いだけある! 「大吉」ではあるが「私利私欲は捨て小さな善行を積みなさい」と釘を刺してくるのはどの神社にも共通している。ありがたい

 こちらもユニーク。開くと扇子型になる「扇子おみくじ」300円。できれば大吉を引いて「こりゃ縁起がいいや! 良きかな良きかな」と扇子を上にかざし、アッパレのポーズを取りたい。と思っていたら本当に大吉が出たぞ! こりゃ縁起がいいや! 良きかな良きかな。みっちりとアドバイスも書かれていて満足感が高いのでオススメ。

扇子を広げてどーんと「凶」が出てくるパターンもちょっと見てみたい。なんというか中毒性があるおみくじだ

 恋愛運が占える「鯉(恋)おみくじ」、安泰にかけた「鯛みくじ」はともに300円。私は恋みくじ系に照れる。看板に描かれたハートが結界を作り「50超えのオバハンが触れてはいけないのでは!」と照れ臭くなってしまう! うおー、どうしても買えん!!

左が鯛みくじ、右が鯉(恋)みくじ。形は限りなく似ている(同じ?)が、恋みくじはパステルカラー
鯛みくじ。「相場」欄の「売れ 大利益あり」を読み、株をやっていないことを猛烈に後悔した。神様、メルカリすらやっていない私に何を売れというのか!

 「 そんなクドイのんいらんねん。おみくじも吉本新喜劇のギャグも、オーソドックスなのが一番やねん」という方のために、フツーのシンプルな「みくじ(200円)」も社務所にセットされている。

3種類のおみくじ。鯛、だるま、扇子

 難波八阪神社では毎年、1月に「綱引神事」(大阪市の無形民俗文化財指定)、7月に夏祭が行われている。公式HPにはまだ詳細が記載されていないが、開催されれば、獅子殿で獅子舞や各種芸能が奉納されるし、神輿が千日前・道頓堀・戎橋筋を練り歩く。道頓堀川の日吉橋〜日本橋の間では船渡御も行われる。

 祭りの夜は獅子の目もライトアップされるというから、無事行われてほしい。獅子目ビームをこの目で見たい! 叶ったら、勢いで避けていた鯉(恋)みくじもしようじゃないか。

難波八阪神社公式HP https://nambayasaka.jp/