■中吉だけど内容はほぼ凶!

 せっかくなので、両方引いてみた。
まずはカワイイお伽犬みくじからオープン! 「中吉」とまあまあな結果が出た割には、中身を読むと

「吹きあるゝ 嵐の前の 末遂に 道埋るまで 雪はふりつむ」
「心痛することが多いので、時が来るまで天に任せて静かに身を慎んでおきなさい」という意味なのだという。
オイオイ! 中吉とは名ばかり、限りなく凶に近いですやん、神様! 

見た目はカワイイのに、助言は厳しいお伽犬

 せめて徳川武将おみくじは前向きな結果であってほしい。でもな~、200円だしな~。徳川武将のマメ知識がほんの少しと一言アドバイスがある感じなんだろうな~。あまり期待せず開封すると。

老眼にはちょっとツラいフォントサイズ

 キンキラキンの紙に文字びっしり、家紋のシールまで入っていてビックリ。それは嬉しいのだが、


「水野藤十郎勝成」って誰……?

 説明を読んでみると、徳川家康のいとこなのだとか。織田家、豊臣家、徳川家に仕え、小牧・長久手の戦い、大坂の陣などで武功を挙げたという。おまけに明智光秀以来名乗る者がいなかった「日向守」の肩書を気にせず欲し「鬼日向」とも呼ばれたそうだ。つまりこの人、強くて細かいことを気にしない! うむ、清々しい武将ではないか!

 運気欄も嬉しいことがたくさん書いてある。仕事運は「失敗が成功の糧となる」、金運は「失ってもまた入ってくる」よーしよし! 家庭運は「嫌なことは忘れるべし」?  そりゃ運勢じゃなくてアドバイスだよ! 

 まあ、とても気分が明るくなったので結果オーライだ。ありがとう水野勝成! 彼の領地は備後福山十万石。まさか大阪の中津で、広島県福山市に思いを馳せようとは思わなかったが、これも出会い。豊崎神社に感謝である。

 紫陽花と百合に迎えられ、健康を祈願し、一条天皇のキャスティングが気になり、中吉に落ち込み、大吉に喜び、武将を一人覚え。

 そしてなにより、ガッツリ日焼けして帰りました……。

 初夏の日差しは暴力的。みなさん、これからの季節、お出かけする際は、日焼け対策をお忘れなく。

豊崎神社