■「平」が出る確率は2%!?

 そして1ヵ月後、生國魂神社の近所による用事があり、まさか2度は無いよね……とおみくじを引いてみた。ところが、またも出た!!

 「平(へい)」……。

番号も違うのに……

 どういうことなのだろう。快晴の神社の境内で、私は立ち尽くした。

 スマホで検索すると「平」は、生國魂神社をはじめ、埼玉県の氷川神社、長野県の戸隠神社、京都府の下鴨神社、京都府の石清水八幡宮、大阪府の住吉大社、広島県の厳島神社、香川県の金刀比羅宮の8社しか出ないらしい。さらに、その神社でも「平」が出る確率は2%……。

 ところが、家に持ち帰り読んでみるものの、そんな確率のわりには、今ひとつ振るわない内容なのである。努力すればオッケーだし待ち人もやがてくる。まあそれはいい。が、失くしものは出そうにないし、旅立ちも縁談も慌てるなという。フリーランスという危うい職業にとって一番気になる商いに至っては「悪し」とバッサリではないか。

 それもそのはず、この「平」は凶と吉の間くらい、「うーん、まあまあ」という運勢のようだ。たった8社、しかも2%なら「超大吉」を混ぜた方がワクワクしません?! いや、それほど平穏というものの貴重さを教えてくださっているのだろう。

 深い……。おみくじ深すぎる!

 しかし、じゅうぶん平々凡々な私が「平穏に生きよ」という神様のお告げを2度もいただくのはなにか意味があるのでは。

 宝くじを買えば、もしかして当たるタイミングなのかも。私に平穏ではないセレブな日々が待っているからこそ、神様は念を押したのではなかろうか!

 そう思い、運試し宝くじを購入。

 見事当たりました! 200円……。どこまでも平な私であった。

 ちなみに生國魂神社は「平」のほかにも「吉凶未分(よしあしいまだわからず)」という珍しいおみくじが入っているそうだ。「前向きに考えれば良い方に進んでいき、マイナスに考えれば悪い方へ進んでいく」という意味なのだとか。「ほらほら、ポジティブにポジティブに。笑う門には福来る!」と神様から煽られるようなイメージだろうか。

 ぜひ、出してみたい。いくたまさんに通うことになりそうだ。

 「関西おみくじジャーニー」は、関西在住の女性ライターである田中稲氏が、あえて京都と奈良以外の神社仏閣で、おみくじを引きまくる企画。もともとは「TABILISTA」というWEBサイトで始まったのだが、今年から「BRAVO MOUNTAIN」に掲載場所を移すこととなった。

 企画がスタートしたのは2021年の春。大阪市天王寺区の「いくたまさん」こと「生國魂(いくくにたま)神社」だった。