■続いては、料理をアウトドアアクティビティにしちゃおう

枝を拾ってきて、アルミホイルを巻く

 続いては、「焚き火バームクーヘン」を作ってみよう。一見難しそうだが、アクティビティ感覚で楽しみながらできるので、子どもも一緒にぜひお試しいただきたい。

 まずは、ある程度の長さと太さがある枝を拾ってくることから料理はスタート。この枝にアルミホイルを巻く。

ヘラやハケでアルミホイルに薄く塗る。枝の股の部分を活用して簡易的な五徳を自作してみよう

 次は生地を作る。ボウルに市販のホットケーキミックス粉に卵、牛乳、バター、バニラオイルを入れてよく混ぜる。

 柔らかいと焼いてる時に流れ落ちてしまうので、まずは少し硬めに作るのがポイント。牛乳を足しながら何度か試して、ちょうどいい塩梅を探してみよう。生地ができたら、ヘラやハケでアルミホイルに薄く塗る。耐熱性シリコンのスパチュラが使いやすいように思う。

 棒を手に持ちながらだと疲れてしまうので、枝の股の部分を活用して簡易的な五徳を自作すると、この後の作業が楽になる。

うっかり油断すると焦げてしまうので注意

 枝をクルクル回しながら、全面に焼き色をつける。アウトドアでの焦げは“最高の調味料”なので、多少焦げてしまっても気にしないこと。

これくらい焦げても大丈夫

 焼き目がついてきたら、生地を塗り重ねて再び焼く。焼けたら塗る。焼けたら塗る。焼けたら塗る。焼けたら塗るをひたすら繰り返す

拳サイズにまで育て、慎重に枝から引き抜く

 何度も塗り重ね、ある程度の大きさに育ったら、慎重に枝を引き抜く。

大体1時間でこのサイズ

 ナイフでカットすれば、バームクーヘンの特徴である年輪が現れる。この瞬間は、なかなか感動的だ。

 行程はいたって簡単だが、地味な作業が約1時間は続くので、ワークショップ的なノリでチャレンジしみよう。ちなみに、私が初めて作ったときは2時間くらい焼き続けた結果、粉の分量を間違えてしまったことが発覚…… ほぼ味がしなかった苦い思い出がある。

 時間を持て余してしまったり、ワンパターンなキャンプ料理に飽きてしまった時には、のんびりと挑戦してみてほしい。