用意した薪の量をぴったりと使い切るのは、なかなか難しい。余分に買えば荷物になるだけだ。そもそも薪は安くない。反対に少ないと心もとないし、節約しながら燃やすのって、なんだか寂しいし。

 足りなければキャンプ場でも追加購入できるが、買いに行ったらもう売店が閉店してるというケースもある。せっかくの宴が薪不足で突然終了なんてことは避けたい。

 私の経験上、トップ写真の量で楽しく焚き火ができる時間は、だいたい1時間ほど(完全に燃え尽きるには倍以上の時間がかかる)。仲間と1泊するならば、広葉樹の薪なら「3束」は欲しい。燃えるのが速い針葉樹の場合は、もう少し多めに。これだけ用意しておけば、まず困ることはないだろう。

1束で約1時間半、焚き火が楽しめる

 かつて、仕事で24時間火を焚き続けたことがあるが、そのときは広葉樹の薪を17束使った。季節や天気、場所、焚火台の大きさにもよるだろうが、単純に計算すると1束で1時間半ほど燃やせる計算になる。

 キャンプ滞在中に、どのくらいの時間、焚き火を楽しもうとしているのかを考え、必要な薪の数を計算してみよう。