焚き火が原因のボヤ騒ぎがニュースを賑わす昨今、皆さんは火を焚く際、万が一の事態にどのような備えをしているだろうか。

 焚き火を楽しみたいならば、焚き火台と防火シート、バケツ一杯の水の用意は不可欠。さらに、念には念を押した「消火の備え」を常備しておきたい。

焚き火に着火する前に、落ち葉など燃えやすいものを片付けることも忘れずに

 「消火」という単語で誰もが思い浮かべる道具といえば、やはり消火器だろう。あなたが小学生時代の防災訓練で率先して手を上げるような子どもだったり、相当な悪戯っ子でない限り、実際に使ってみた経験がある人は少ないはず。私はいまだに一度も使ったことがない。できれば一生、使わずにいたいものだ。

 しかし火を扱う以上は、万が一に備えなくてはいけない。だからといって一般的な消火器は、小型タイプでもキャンプに持ち歩くのは現実的に厳しい。そう考えているときに、携帯できるサイズの消火スプレーがあることを知った。以来、「エアゾール式簡易消火具」なるものが、私の焚き火道具の定番に加わった。

ご覧のように、棒状に消化液が飛ぶので狙いやすい