■普段の生活でも使える結び方から覚えよう
ロープワークは野外活動の基本技術ですが、できない人も少なくありません。話を聞くと「覚えてもすぐに忘れてしまう」とか「結び方を色々と覚えたが、ドレをドコで使っていいのかがわからない」などの意見をよく聞きます。
私も今まで数多くのロープワークにチャレンジしてきましたが、9割は忘れています。めったに使わない結び方や理屈を理解していない結び方は、覚えたての頃は使いますが、いつの間にか忘れてしまうんですよね。多少面倒でも自分の生活に合った結び方が役に立つと思います。
例えば、私が子どもの頃に教わった結び方は、「ひと結び(固結び)」だけでした。この結び方を二回繰り返すと、「ふた結び」になって解けなくなることはご存知でしょう。これを片方はストップノット(引っ張っても解けない)で、もう片方はスリップノット(引っ張ると解けるか)の形にしておくと、何かと便利です。
長さ調整も可能で、子どもの頃に野外活動で使うロープワークは、ほとんどひと結びの応用だけで十分でした。いろいろな用途に応用でき、使う頻度が高いので忘れません。いまだに、困ったら基本の「ひと結び(固結び)」を使っています。