登山やキャンプでは、テントのポールや調理道具などを束ねたり、袋に入れたりする場面が多い。そんなときに私が便利に使っているのが、100均ショップやドラッグストアで購入できる「自着包帯」です。巻くために両手を使う必要がある通常の包帯に対して、包帯同士がくっつくため片手でも巻けるのが特徴です。

 キャンプ専門店の防災用品コーナーで見つけてから、包帯としてエマージェンシーバッグに入れていました。しかし、冬の登山時にトレッキングポールの金属部分の冷えを軽減させるために巻いたことから始まり、現在は様々な場面で活躍させていますので、私なりの活用方法を紹介します。

■包帯として使用

テント泊用のエマージェンシーバッグには、未使用の自着包帯を入れています

 まず、本来の用途「包帯」として、エマージェンシーバッグに常備しています。幸運なことに、これまで包帯として使ったことは一度もなく、今回紹介するように、軽くて便利なテープとして活躍してくれる場面が多いです。

■トレッキングポールやカメラ三脚などの金属に巻く

上はZ字に折り畳めるトレッキングポールを束ねるのに使用。下はグリップの延長として

 トレッキングポールを使っていると、グリップの下を握りたいときがあります。そんなときに自着包帯を巻いておくと、ほどよい滑り止め効果があり、簡易グリップとして使用できます。Z字に折り畳めるトレッキングポールやテントポールなどを束ねるときにも便利です。冬にトレッキングポールやカメラ三脚や自撮り棒などの金属部分が冷たいときも、これを巻いておけば冷たさを軽減することができます。

■必要なものをひとまとめにしてマルチツール状に

着火剤入りのカプセルライターをシースナイフに固定。裏にはマッチを巻いて固定

 シースナイフと同時に使うことの多いライター、着火剤、シャープナー、ライトなどをバンドや成形樹脂でまとめる方法は昔からの定番アイデアです。伸縮性の高い自着包帯があれば、巻くだけで簡単に固定できます。伸縮性があるので、取り出しも簡単です。