日本国内で一番入手しやすい燃料は、カセットボンベではないでしょうか? 全国のコンビニエンスストアで入手できるため、私は燃料の持ち込みができない飛行機で移動する登山やキャンプでは、カセットボンベタイプのストーブを使用しています。鍋などのグループ調理をする際にも、ランニングコストが安く抑えられ、重心が低く安全に調理することができる利点もあります。
長所の多いカセットボンベストーブですが、キャンプ用が主流で本体重量が重い物が多く、寒さに弱い難点がありました。しかし今シーズン、SOTOからチタンを使った軽量なカセットボンベストーブが誕生したので、実際に使いながら紹介してみましょう。
■チタンを採用し軽量化、新型専用カセットボンベは低温にも強い
今年新発売されたSOTO「トライトレイルST-350」は、五徳兼足にチタンを採用し、重量は約135g。一般的なアウトドアガス缶(OD缶)を使った分離型ストーブと近い軽さを実現しています。
また、トライトレイル用に同時発売された特殊カセットボンベ「CB TOUGH」を併用することで、同社のアウトドアガス缶タイプのバーナーと同じ、マイナス5℃まで対応するようです。もちろん、SOTOレギュラーガス缶にも対応していますし、ボンベ内圧が低下しても安定してガスを供給するマイクロレギュレーターも搭載しています。
ちなみに「CB TOUGH」は、圧力の関係で現在使えるストーブはST-350のみのようです。