一人で山に登っていると、賑わっている登山コースのベンチに一人きりで座るのには気が引ける。逆に、人がいない静かなマイナールートにはベンチ自体がないことも多い。

 そこで、私は荷物に余裕がある時は小さな折り畳みチェアを持参することが多い。チェアはシートを敷いて地面に座るより体が楽だし、草だらけのマイナールートではダニやヒルの心配も減るからです。

 今回は数あるコンパクトチェアの中から、最近発売されたKVASSの新作の使い心地をレポートします。

左から、KVASSのチェア。とにかくコンパクト。ヒルサウンドの軽量チェア。座面が広く座りやすいヘリノックス。最軽量だけど座面が小さなモンベル

■キャンプチェアで定番のフレーム構造を採用し、座り心地が格段に進化

骨組みはショックコード入りでパチパチと繋げるだけの簡単設計

 KVASSの前作は、脚を伸ばして座面を広げるだけの構造で、やや小さめのチェアでした。しかし、ここで紹介する新作は、軽量キャンプチェアによく採用されているショックコードでパチパチとパイプをはめ込む構造に変更されており、最後に座面を被せて完成。

 キャンプではお馴染みの構造ですので、簡単に組み立てることができます。しかも座面がとても広く、快適に座って休憩できます。