新緑が美しく、野外で活動しやすい季節になってきました。山を登って山頂で食べるラーメンや飲むコーヒーは格別です!  今回は、そんなアウトドアでの調理時にあると便利な小道具を5点選んでみました。

■まずは風防から

左から軽量コンパクトなチタンフィルムの風防、風防として機能する厚手のアルミフォイル、ガス缶に挟みつけるタイプで安定感が高い風防

 登山用ストーブは耐風性能が高く設計されていますが、それでも風が強く冷たい日は熱が飛ばされ、湯が沸くのに時間がかかってしまいます。そんな時に活躍するのが風防です。耐風性能を高めた専用風防は重く嵩張り、最近は使用者が減っていますが、効果は絶大です。私は軽量でさまざまな用途に使用できる厚手のアルミホイルで代用しています。お湯が沸くまで手で押さえる必要がありますが、風を遮るだけでお湯の沸くスピードは格段に変わります。

オプティマスのクリップオンウインドシールド

 どっしりと安定したタイプの代表格は、オプティマス「クリップオンウインドシールド」。ガス缶にワンタッチで取り付けられる構造です。軽い風防は強風で飛ばされ、逆にストーブを倒すことがあります。この風防はガス缶に取り付けるので、多少風で煽られても安定感が高いのがポイントです。


■更なる安定感をもたらすスタビライザー

足が三方向に張り出し、小さな110缶でも、不整地でも安定しやすい

 最近は、アウトドアギアの軽量化が前面に出過ぎて、安全面が疎かになる傾向が強いように感じます。軽量化のために小さいガス缶(110缶)と細長いクッカーを使用する登山者が増えていますが、平なテーブルがあればよいのですが、不安定な場所で調理をしているとやりがちなのが鍋を倒すこと。熱湯を倒して火傷をしたら、せっかくの楽しい登山も台無しです。

MSRのステンレス製のスタビライザーは樹脂製に比べて重さがあり安定感が増します

 110缶は底面積が狭く、丸いので不安定になりがちです。そんな時にスタビライザーがあれば、鍋を倒すリスクを軽減できると思います。