■軽くて快適、頼れる存在になるワークマン「ゼロステージカーゴパンツ」

早朝、着替えを済ませて林道を歩き始めた瞬間、「あっ、これ軽いな」と感じた。
この日、ワークマンの「ゼロステージカーゴパンツ」を履いて10km以上山岳渓流を釣り上がったが、まったくストレスはなく、気づけば、すっかり信頼できる“釣り道具のひとつ”になっていた。
これから暑くなってくると、渓流釣りは濡れながら釣り上がるウェットウェーディングのシーズンを迎える。今回は、普段Patagoniaの高機能ソフトシェル・パンツを愛用している筆者が、税込み2,900円で購入できるワークマン「ゼロステージカーゴパンツ」を着用したときの使用感をレビューする。
■素材と構造に注目! 涼しく快適な履き心地

ウェットウェーディング用のパンツを選ぶ際、最も基本的なことは素材選びだ。間違っても綿など、吸水しやすい素材のアイテムは選ばないこと。速乾性、通気性が悪いと生地が体に張り付き体温が奪われてしまう。何より、ウェアの重量が重くなってしまうのが辛い。
ワークマン「ゼロステージカーゴパンツ」の素材はポリエステルで、吸水性はほぼゼロ。特筆すべきは、その薄さ。メーカー公式ホームページには「夏に適している素材を採用」とあり、確かに極めて薄い。また、腰回りやふくらはぎ部分とポケットの裏地にはさらに薄いメッシュ素材の生地でベンチレーションが備わっており、見るからに涼し気だ。
筆者がメインフィールドにしている九州であれば、気温が上昇する5月下旬くらいから渓流シーズンの終わりである9月までが快適に着用に適した期間となる。逆にシーズン当初の3~4月の春先や、冷たい雨が降る日の使用は寒く感じるかもしれない。
■細かな工夫と使い方で快適さアップ

使用する前に注意すべき点もある。ワークマン「ゼロステージカーゴパンツ」は作業着として作られているためか、太目のベルトループがあり、アウトドアウェアによく見られるドローコードや付属のベルトがない。そのため、筆者はワークマンの「GIカラーベルト(399円)」を使用している。パンツ同様このベルトもポリエステル製で、濡れても水はけがよく、快適に使用できる。
■実際のレイヤリング例を紹介

次に、実際に筆者が行っているレイヤリング(重ね着)を紹介しよう。ベースレイヤーとして沢登り用のタイツとウール製のソックスを着用している。次にワークマン「ゼロステージカーゴパンツ」とラバー製のウェーディングソックスを着用し、最後に足を保護するゲイターとウェーディングシューズを履いて完成だ。