雨や風の影響で焚き火の着火が難しい時に、頼りになるのが着火剤の存在。キャンプでは、ホームセンターなどで購入できる文化たきつけやジェル状の着火剤が主流でしょう。最近では、マッチの火薬が塗布されていて、別途ライターを用意する必要がない「ファイヤーライターズ」なども人気を集めています。
しかし、私のようなバックパックに道具を積み込む徒歩移動中心のスタイルですと、もう少しコンパクトで携帯しやすい着火剤が欲しいところです。そんな目線で最近見つけたのが、ウルトラライトで使いやすい着火剤「バッデストビーファイヤーフューズ」です。他にもよく使う携帯しやすい着火剤がいくつかあるので、併せて紹介します。
■「バッデストビーファイヤーフューズ」の構造は単純明快
使用方法は蜜蝋(みつろう)などを染み込ませたコットンロープをアルミパイプに通して着火、使用後はパイプをスライドさせて鎮火させる。古くからある着火、消火方法を組み合わせてウルトラライトに仕上げた構造です。
気になる重さは、テンダーロープ1本約1.4g、パイプは0.8gなので、ミニマムの重さはなんと2.2gです。キャンプ内容や気候に合わせて持っていくテンダーロープの数を調整できるので、私はテンダーロープ2本を見つけやすい容器に入れた計5gの軽量セットを、ウッドストーブケースに入れて持ち歩いています。
■とても似た使い方なのが「ライブファイア」の着火剤
同じようなアイデアで作られているのが、「ライブファイア」の着火剤です。こちらは小さなスライド容器に蜜蝋などを染み込ませた天然繊維を詰めてあり、使用後は蓋をスライドさせて鎮火することができる構造です。仕組みは「バッデストビーファイヤーフューズ」とほぼ同じですが、スライド容器に幅があるため、私が愛用する小さなウッドストーブには入らないという問題がありました。