ライターやマッチなどの着火具は、キャンプに必要不可欠なギアです。あらゆる道具が進化を遂げて信頼性が高くなってきていますが、やっぱりもしもの時の備えは大切です。今回は、私が万一の備えとして愛用する着火具と、その組み合わせ例を紹介します。

ナイフのシースに忍ばせているライター。隣のカプセルには着火剤を収納しているので、このナイフだけあれば火がおこせるようにしています

■「最低3つ」という格言

 誰に教わったか忘れてしまいましたが、「野外に行く時は仕様の違う着火道具を3つ持っていけ!」という教えをいまだに守っています。私自身、何度もこの言葉に助けられた経験がありますし、周りに話を聞いても着火道具を2つまでダメにした経験がある人は以外と多いものです。

 私もガスストーブのイグナイターがまずダメになり、フリント式のガスライターを取り出したはいいもののメンテナンス不足で石(フリント)部分が砕け散り、3つ目のマッチでなんとか難を逃れた経験があります。周りでも、ライターにコーヒーをこぼしてダメにした、落としてなくしたり、なくしたと思ったら帰宅後に寝袋の中から出てきた、などエピソードには事欠きません。