まだまだ猛暑の続くなか、小型の扇風機と並び、濡らして首に巻きつけるクールタオルを街中でもよく見かけます。吸水速乾性の高いメッシュ生地のタオルで、気化熱を利用して首周りの温度を下げる道具です。
ちょっとした外出時なら十分使えますが、長時間外を歩き続ける登山で使おうとすると、実用性はイマイチ。すぐに生温かいタオルになってしまい、「外して振って冷まして首に巻く」というルーティンを何度も何度も繰り返すことになります。
そこで、紹介したいのがクールポンチョ。同じ吸水速乾素材を利用したものですが、大判のポンチョタイプなので、フードを被って頭部から腕まで広範囲を冷やせる道具です。
今回は、このクールポンチョの使用感をレポートします。
■気化熱を利用したアイディア商品
クールポンチョは濡れた状態で風さえあれば涼しさが持続し、無風でもポンチョ内を換気するようにすれば、気化熱で冷える素材でできています。
使い方としては休憩時のクールダウンはもちろん、バックパックを背負った上から羽織ると涼しく、また日焼け防止にもなります。バックパックの上から羽織る場合は、木の枝などにタオル地が引っ掛かることがあるので、狭い登山道では注意しましょう。
使う前には濡らす必要があります。しかし、大判すぎてタオルのように絞りづらいのネックです。そこで、私は一度濡らして洗濯機で脱水してから持ち出すようにしています。濡らす時に、ハッカオイルなどを吹き掛けると、さらに爽やかです。
軽量で吸水力も高い素材なので、乾燥した状態でも汗拭きタオルとして使えます。上半身を覆うように汗を拭き取ることもできます。