足指を自由に動かせる幅広のトゥボックスと、前後の高低差がなく裸足と同じ重心位置で歩けるゼロドロップと呼ばれる特徴的な形状が、トレイルランナーからハイカーまで広く支持を集めているアルトラの大定番「ローンピーク」。この人気モデルが大幅にアップデートし、「ローンピーク9+」としてリリースされました。
早速、気になる履き心地をフィールドに出てテストしてみました。
■新作のポイントはアウトソールのメガグリップ

もっとも大きな変更点は、グリップ力に定評のあるビブラムメガグリップをアウトソールに採用したこと。レインウェアといえばゴアテックスが代名詞なのと同じように、ビブラムメガグリップはトレランシューズのソールとして格別に評価の高い素材です。あらゆる実力派モデルに採用されている定番の素材ですので、安心して足を踏み出すことができます。この抜群の信頼感は、やはり定番にしか出せない重要なポイントですね。

ラグ(ソールの突起)は細かく深め。角の立った新しい状態ではもちろん、数百km使っても角が残りそうな形状に見えます。また地面から足裏までの高さを示すスタックハイトは、前後で25mmと絶妙な厚み。一般的なトレランシューズに比べると薄いですが、かと言って薄過ぎないクッション性があり、自分の足で歩いている感覚をしっかりと得ることができます。
さらに、つま先のラバーガードの素材と形状が変更になり、足先を誤って岩などにぶつけても足の保護力が上がっています。現在使用中のローンピーク6と比べると、中足部と踵周りのフィット感がだいぶ向上しているように感じます。これにより、足首周りをフィットさせつつ、足指を動かすような歩き方がしやすくなりました。
人気モデルだけあって、メンズで7色、ウィメンズで6色とカラー展開が豊富なのも魅力でしょう。