■焚き火の前では「服に守ってもらう」だけでなく、「服を守る」意識も大切

コットン製のブランケットで服をガード

 どのタイプのアウターにも長所があり、甲乙つけがたいが、使用シーンによってはそれぞれの長所が発揮されないことがある。アウターばかりに頼るのではなく、良いインナーを選んだり、自分なりに重ね着に工夫をしてみてもらいたい。

 私はダウンもコットンも着るが、やはりフリースが着やすく、手入れもしやすいので登場回数が増える。ただどのタイプにも共通しているのが、フードが付いているものを選ぶこと。さらにインナーにもパーカーを重ねてる。そうすることによって、首元からの冷えを防ぐことができるのだ。マフラーだと前かがみになったときに解けてしまうと、最悪、引火の恐れがあるので焚き火には不向きである。

 ギアと同じで、防寒着はなかなか高価なものなので、ブランケットで守るのも手である。簡単に買い替えられるものではないので、焚き火の前では「服に守ってもらう前に服を守る」意識を持ちたい。