■使い勝手の良さで選ぶなら「厚手のフリース」
私自身は、ダウンに比べてロフト(表面のかさ高)が潰れにくく、温かさが保てる毛足の長いフリースをヘビロテしている。ナイロン素材に比べると風は通しやすいが、中にナイロン系のウエアを重ねれば(外側でもOK)対処できる。
極寒の日には、このうえに大きめのダウンジャケットを羽織れば、鬼に金棒である。ちなみに防寒着は重ね着をすることが前提なので、つねにオーバーサイズを選ぶようにしている。
フリースは化繊なので火の粉で溶けやすいが、多少であれば穴が目立ちづらい。また、長い毛足には煙の臭いがつきやすいものの、ダウンと違って気軽に洗濯機で洗える点も有難い。
■火の粉に対する強さで選ぶなら「天然素材」
コットンやレザーなどの天然素材は、ダウンやフリースなどの化学繊維に比べると火の粉に強い。また化学繊維よりタフなので、薪や枝を持ち抱えても簡単に破れたりはしない。火の粉が付いてもすぐに振り払えば、跡は残らない。ちなみに、振り払う際は慌てず手のひらで上から下に振り払うと火の粉が落ちやすい。
ただ焚き火の前での作業には適しているが、ジッとしているだけでは寒い。寒い日は中に薄手のダウンやフリースを組み合わせて温かさをカバーしたい。