■焚き火の番人にはスツール

見た目は地味だが重宝する

 背もたれがなく、ただ座るだけのシンプルなスツール。比較的安価で軽量、コンパクトになることからキャンプ初心者でも購入しやすい。持ち運びがラクなことから運動会など日常行事でも使える。

スツールの登場率が高い

 背面がないことで重心が前になり、フットワークが軽くなる。鍋奉行ならぬ焚き火奉行として振る舞いたいときは、薪を運んだり、組み直したり、空気を送り込んだりと忙しなく動かなくてはいけないので、快適さより動きやすさが重要になってくる。

■で、一体どっちを買うべき?

 とはいえ、私はつねにこの2種類のイスを用意している。誰かが火の面倒を見てくれるときはローチェアで、自ら火を管理するならスツール、と使い分けている。2つも要らないと思いがちだが、イスはテーブル代わりにもなるし、スツールをオットマンとして組み合わせれば、よりリラックスできる。持っていても困ることはなく、安定感と座り心地を優先さえすれば、安価なもので十分である。

 長時間、座るものなので、アウトドアショップでは試し座りして感触を確かめてから購入することが大事になってくる。“火をいじりたい”のか、それとも“火を見ていたい”のか。まずはどちらを優先するかを決めて、イス選びの基準にしてみるのはいかがだろうか。