こうして僕は久しぶりの海部川再訪にて、河口から源流までをじっくりと旅をすることができた。かつてネットで見つけた「人に教えたくない真の清流」の一文から始まった旅は、長い時間をかけてようやく一旦幕を閉じたのである。

 今回、このように紹介しておいてなんだが、正直僕も人には教えたくない特別な場所だ。ただ、ここは一般の人が観光目的で行くだけだと、「ああ、きれいな川だね」で終わってしまうだけだろう。

 この川とこの川の流域には、ただきれいなだけじゃない“居心地のいい何か”がある。深く川を旅してみれば、きっと現代の日本人に足りないピースがたくさん見つかるはずである。

 間違いなく、僕はまたこの地を訪れるだろう。その時も、きっと海部川とその流域の人たちは、変わらぬ姿でそこにいてくれると信じている。

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