2月23日は天皇誕生日。お出かけを予定している方もいるだろう。語呂合わせで「ふ(2)じ(2)み(3)」と読めることから「富士見の日」ともされている。

 長野県富士見町は、町名の通り富士山の眺望に恵まれ、国土交通省関東地方整備局が公開している「関東の富士見百景」には、町内から3か所のビュースポットが選ばれている。静岡県や山梨県側とは異なる角度から望む富士山は、また格別の美しさがあるのだ。

 本記事では、富士見町が誇る3つの富士山ビュースポットを紹介する。ぜひ富士山観望をしてみてはいかがだろうか。

■葛窪中央道トンネル。高速道路の向こうに望む冠雪の富士

葛窪中央道トンネル周辺は、富士山と高速道路の構図が魅力

 葛窪(くずくぼ)中央道トンネル周辺は、中央自動車道を走る車と富士山を同時にカメラにおさめられるユニークなスポット。高速道路のカーブと、奥に望める冠雪した富士山という構図は、ほかではなかなか見られない光景だ。

 冬ということもあり、非常に短い時間ではあるが、夕暮れから夜にかけての時間帯は、車のライトの光の軌跡と富士山のシルエットが重なる幻想的な景色を狙って、訪れるカメラマンも多いようだ。

 道路の向こう側は林が広がり、西側には南アルプスの山々も連なる。林、南アルプス、富士山と距離が遠くなるにつれ、光の散乱の影響で緑色から青色に見えてくる。冬らしい青々とした空とのコントラストも楽しめるだろう。

 注意点として、近隣に駐車スペースは確保されていない。長時間撮影をしたい場合は、タクシー利用や送迎を想定しておこう。

葛窪中央道トンネル周辺
撮影場所:〒399-0101  長野県諏訪郡富士見町境

●【MAP】葛窪中央道トンネル周辺

■創造の森彫刻公園。 望岳の丘展望台から望む富士山と北杜市街の絶景

創造の森彫刻公園 望岳の丘展望台からの眺め(画像提供:関東地方整備局 関東富士見百景)

 創造の森彫刻公園にある展望台の魅力は、180度に広がるパノラマビュー。富士山はもちろん、北岳、奥穂高岳の日本の高い山トップ3をすべて見られるぜいたくなスポット。眼下には山梨県北杜市の街並みが広がり、幻想的に浮かぶ富士山が人気だ。

 ただし、冬場は創造の森につながる遊覧カートは冬季休業しており利用できない。また、創造の森の東側に位置する登山道は直線距離では500mほどであり、勾配がきついうえに、足元がすべりやすく注意が必要。

 展望台を訪れる際は富士見高原スキー場のリフトを利用しよう。その際は、スノーブーツなどを履いていくと安心だ。シングルリフトのため、持ち込める機材に限度はあるが、往復料金は1,200円で、安全・確実に展望台にたどり着ける。

 装備と体力に注意しながら、雲の上からの眺望を楽しんでみてはいかがだろうか。

創造の森登山道。傾斜がきつく、30歩程度歩くごとに息を切らしてしまった

創造の森彫刻公園
撮影場所:〒399-0101  長野県諏訪郡富士見町境広原(望岳の丘)

ホームページ https://hanano-sato.jp/attraction/enjoy/souzounomori.html

●【MAP】創造の森彫刻公園 望岳の丘

富士見高原スキー場(リフト利用について)
場所:〒399-0101  長野県諏訪郡富士見町境12067
電話:0266-66-2932(スキー場直通)

ホームページ https://fujimikogen-ski.jp/

●【MAP】富士見高原スキー場

■立沢大規模水田地帯。広大な田園風景と壮大な富士山のコラボレーション

立沢大規模水田地帯で見る富士山は、広い田園と広い空に映える

 立沢地区に広がる大規模水田地帯は、約2m前後の高低差がある階段状の田園がひろがる、のどかで開放感あふれるスポットだ。広い田園、広い空のなかに、存在感たっぷりの富士山の姿を拝める。

 夏は水の張った田園、秋は黄金色の稲穂が広がる田園など、季節ごとに富士山とコラボレーションした景色を楽しめるが、冬場は、新緑の草地や、水を抜かれて黄褐色になった田んぼと、富士山を一緒に写真におさめられる。季節ごとに表情を変える田園風景と富士山の組み合わせは、何度訪れても新鮮な感動を与えてくれるだろう。

 駐車場は近くにないため要注意。格子状に張り巡らされている道路は、いずれも広くないため、路上駐車は厳禁だ。

立沢大規模水田地帯
撮影場所:〒399-0212  長野県諏訪郡富士見町立沢

●【MAP】立沢大規模水田地帯

■祝日の2月23日、富士見町で富士山を満喫しよう

 長野県富士見町では、2月23日の「富士見の日」に各種イベントが開催される。2026年は、富士見町の特産品詰め合わせ等が当たる抽選会や、映画上映会、考古館・資料館の来館料無料企画を実施予定。家族や友人と祝日を過ごすチャンスだ。

 合わせて、今回紹介した異なる魅力を持った3つの富士山ビュースポットを訪れてみてはいかがだろうか。冬の澄んだ空気の中で見る冠雪の富士山は、ほかの季節では味わえない美しさがある。

 年に一度の「富士見の日」。語呂合わせにちなんだ思い出深い体験をしてみるのも、一味違う面白さがあるだろう。 

 

※この記事の情報は2026年2月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。