<「川下り情報収集の秘訣・前編」をチェック>

 前回は川下りのコース設定の絞り込み方をお伝えしたが、今回からはより細かな調査方法だ。

 どこから川に入るか? 駐車できるポイントはあるか? 危険箇所はないか? など、僕の場合を例にしてご紹介していく。何事も計画を立てている時ってのはワクワクするもの。この調査自体もじつは川旅の一部なので、川に出かける前の時間から楽しんでいこう。

■入川ポイントを探し出せ!

 登山とは違って、川は基本的にワンウェイで道迷いはない。調べるうえで重要なのは、どこから川に入って、どこから道に上がるかの2点のみ。すでに情報がブログなどでネット上に公開されている場合はいいが、情報がない川だと、そのたった2点を探し出すのが大変な作業なのだ(楽しい作業でもある)。今回は、電車ではなく車で行くと仮定して説明していく。

 まず、前回同様、基本的にはGoogleマップの衛星写真を活用していく。おおよそのルート設定はできているから(前回記事「コース設定の絞り込み編」参照)、その区間内にあるすべての入川ポイント候補を探していく。衛星写真を拡大すると、車でも川に降りられる場所が確認できることがある。実際に降りられるかどうかは現地に行かないとわからないが、ストリートビューなども駆使したら、かなりの精度で確定させることが可能だ。

川原に降りる道発見。車も映り込んでいればもう確定だ

 もちろん、人の敷地を通ったり私道だったりする場合もあるので、候補はできるだけ多めに探しておこう。探したポイントは、何かあった時に上陸できるエスケープポイントにもなる。ちなみに経験上のイメージだが、川原に降りられる道は橋の近くが多い。そのあたりも気にしながら探し出してみよう。

理想的な入川ポイント。橋付近にあることが多い

 Googleマップ以外にも、入川ポイント情報はその川の漁業組合のHP情報も参考になる。ただし、そういう場所はもちろん釣りも盛んなので、鮎釣り期間中は避けた方がいい。事前調査においては、その川の釣り人や罠漁の状況も調べて、無用なトラブルにならないようにすることも重要。そういう意味では、その川の漁協のページはチェックしておいた方がいい。