■どこまでも沈む底なしパウダースノーに溺れる

作業をする際、両方の板を同時に脱ぐと腰まで雪に埋まってしまいます。片方の板は脱がないことが大切です
スキーのトップが浮き上がらず、ズブズブと沼にはまっていく筆者
何度やってもどっぷり雪風呂に浸かってしまいます。“湯加減”も最高でした!

 一方、筆者といえば、未熟な滑走技術を思いきり披露する羽目となってしまいます。こんなパウダーに出会ったことがないという喜びが重すぎたのか、ターンをすると、そのままあれよあれよという間に底なし沼へ沈んでいくではありませんか! 起き上がるのも一苦労。未知の世界に迷い込んだうれしさを感じつつ、十字にクロスしたストックを支点にして、やっとの思いで起き上がるのでした。しかし、これだけの深い雪の中を安全に楽しめるのはガイドツアーならでは。一人だったらこのように笑っていられません。

 何度も次こそは! という強い気持ちで臨むのですが、よっぽど体が“ブナの湯”を気に入ってしまったのでしょう。雪風呂に首まで浸かっていく瞬間を、航さんのカメラは冷静にとらえていました。うーむ……。これからはパウダー修行に励むしかありません。

■オーバーヘッドのディープパウダーに鋭いターンが炸裂した!

軽快にターンを決めて滑っていきます。この浮遊感を味わってみたいものです
粉雪を巻き上げて力強く滑走していきます。こんな瞬間もカッコよく写真に収めてもらえます
ガイドのマモさんが、オーバーヘッドの雪玉になってカッ飛んでいきました

 午後になると、雪が少し落ち着いてきて滑りやすくなってきました。皆さんは、さらにギアを上げてノートラックのパウダーに身を委ねていきます。そして、それをプロの技術で切り取る航さん。喜びの瞬間が続きます。筆者も最後の一本は転ばずに滑ることができました。

 大トリは、ガイドのマモさん。テレマークターンをビシッと決めると、体全体が雪に包まれ美しいカーブを描きながら落下していきます。こちらもさすがプロの滑り。こんなシーンを間近で見ることができるのもガイドツアーならではのことです。

 バックカントリーのフォトツアーは、自分の滑りを思い出として手元に残しておくと同時に滑りのチェックをする貴重な機会となりました。次はもっと良い滑りを! というモチベーションアップにもつながります。筆者もいただいた写真をしみじみと見ながら、いつかはパウダーマスターになるのだと幻想を抱くのでした。

【取材協力】パワーゾーン白馬