スキーシーズンもいよいよ佳境です。巨大なリゾートエリアから離れた場所で静かに営業しているような、リフトが2〜3本程度の小さなローカルスキー場。子供時代や初心者の頃に訪れて以来ご無沙汰している人も多いのではないでしょうか。

 ロングランこそ望めないものの、貸し切りのパウダースノーを満喫できたり、ローカルフードに舌鼓を打ったりと、意外なほど楽しい「行ってみたらこんな発見があった」的な魅力を伝えていきます。

■コンパクトながらビギナーからエキスパートまで満足させる「たいらスキー場」

降りしきる雪にパウダー滑走への期待が高まります

 しんしんと降り続ける雪のなか訪れたのは、富山県南西部、南砺市の山中にある「たいらスキー場」です。世界遺産にも登録されている五箇山の“合掌造り集落”も近くにあります。

 スキー場トップは標高933m。その北側斜面に大きくDの字を描くように各コースがレイアウトされています。リフトは3本で、4つの斜面とそれらをつなぐ林間コースをうまく巡ることで、想像以上に多彩な滑走が楽しめるのが魅力です。

第1ロマンスリフトを降りたら、そのままダイナミックコースへ滑り込みました

 変化に富んだ斜面はビギナーからエキスパートまで十分に満足させてくれるのですが、取材日はパウダースノーのおかげで、さらに楽しみの幅が広がりました。ときおり西風が強く吹いており、その風裏になるような場所にはふかふかの新雪が溜まっていて独特の浮遊感を味わわせてくれます。

■やたら“ハイレベル”なスキー場

モーグルのトレーニングに勤しむ選手たちのレベルも高い!

 実はスキー場内には、アルペン競技やモーグル競技のFIS公認バーンとなっているコースもあります。取材日にはちょうどモーグルの選手たちが練習していました。急なコブ斜面をハイスピードで滑り降り、ジャンプ台ではバックフリップやコーク720などの巧みなエアを決めていて、リフト乗車中も目を楽しませてくれました。

 パウダースノー目当てのスノーボーダーはもちろん、整地を滑っているスキーヤーたちも、普段からみっちりと滑り込んでいると思われるような腕前の人たちの割合が高い感じです。妙にハイレベルな滑り手たちが目につく印象を受けました。

「センターハウス メープル」2階のレストランでランチタイム

 「センターハウス メープル」で早めのランチを食べていると、再び雪の降り方が強くなってきました。トラックだらけになってしまっていた斜面もリセットしそう。冷え込んできたせいでしょうか、一層良くなった雪質にすっかり夢中で滑り続けたのでした。