ここ数日、全国的にバックカントリー(スキー、スノーボード)の事故が相次いでいる。

 冬山を登り滑るバックカントリー(スキー)にもガイドが存在することをご存知だろうか? 登山においてガイド山行は広く認知されている。旅行会社主催のツアーや個人ガイドなどを利用したことがある方も多いのではないだろうか(かく言う筆者自身、夏山の一般ルートのガイド業を行っている)。

 激しく降り続いた降雪がひと段落した週末、白馬エリアでガイドカンパニーの主催するツアーに参加してきた。そのなかで感じたスキーガイドと共に山に行く魅力を伝えたい。

■信頼と安心!

バックカントリーの醍醐味、垂涎の大斜面。果たして滑っても安全なのか判断が難しい……

 楽しいバックカントリーだが、登山同様、管理されていない自然の中で活動する以上、リスクはつきものだ。常に危険と隣り合わせなので、なんらかのリスクヘッジが必要となる。

 プロのガイドが案内してくれ、安全管理を任せられるので安心だ。もちろん厳しい山の世界で“絶対”安全はないが、それでも自分たちで行動するよりも遥かに頼りになることは間違いない。

 転倒などで万が一怪我をしてしまった場合にも、冬山に対応したレスキューの準備と技術も備えているのがスキーガイドだ。

■存分に楽める!

この日がバックカントリーデビューだった青年もこの通り!

 スキーガイドもサービス業、信頼と人気が重要な商売だ。常に移り変わる山の状況で、最大限楽しめるような内容にしてくれる。

 地形も熟知している上に、それまでの降雪履歴や天候、雪の降り方を考慮して、足並みに合わせたベストなラインを選んでくれるだろう。

常連のスキーヤーは極上の雪質の斜面を気持ちよく滑る

 今回も常連・新規の方と顔ぶれは色々だったが、足並み、雪質などの絶妙な“読み”で、案内してもらうことができた。僕も含め、皆さん満足していたようだ。一見すると怖そうな見た目のガイドでも、きっと親切に対応してくれるはず! 「敷居が高い」「足を引っ張ったらどうしよう」などの不安は無用。そこはガイドの手腕の見せどころだ。

※ プライベートツアーで申し込めば、さらに自分(と仲間)向きにベストマッチな案内をしてもらうことができる。