■時間帯によって風の流れが変わる

サーファーの朝が早い理由は「風向き」にあり

 “オフショア”、“オンショア”という、マリンスポーツの用語がある。オフショアは「陸から海に向かって吹く風」で、オンショアは「海から陸方向に吹く風」を意味する。サーフィンにおいては、陸方向から風が吹くと波がキレイに整い、いわゆる良い状態の波になる。朝夕はオフショアが吹きやすい時間帯とされているため、サーファーは朝早くに海に入ることが多い。

 海だけではなく、川沿いや山沿いでも時間帯によって吹きやすい風向きがある。例えば、昼間は川下から風が吹きやすいが、夜になるにつれて川上や山の上からの冷たい風が吹きおろす。

 その理由としては、昼間に陽が射して地面が温められることで海や川、山の上と陸地との間に温度差が生じ、それが気圧差になって風向きが変わるのだ。

陽が落ち、風向きが変わる瞬間

 上の写真は、左が川下で右が川上。昼間は川下の風を防ぐために自分が風除けになっていたが、陽が傾くにつれて炎の向きが自分の方向へと変わった。一度、座ってしまうと動きたくなくなってしまうが、時間帯によって、防風シートや座るポジションを変えた方が効率的だ。

 キャンプ予定地の近くに海や山、川がある場合は、風向きのことを頭に入れて、焚き火やテントの位置を決めることをオススメしたい。お出かけ前に天気予報をチェックするときは、風速や風向きのチェックもお忘れなく。