■しっかり着火してから崩して使う

表面が白くなったら崩すタイミング

 組んだ状態だと火力が強すぎるので、調理器具やグリル台の大きさに合わせて、トングで炭をならす。炎がおさまり、全体が白っぽくなったら温度が安定した証拠(熾火と呼ばれる状態)なので、肉などの食材を焼くのはこの状態になってから。炎が上がっているうちに食材を置くと、中まで焼ける前に真っ黒に焦げてしまうので注意しよう。

 炭の種類にもよるが、炭の火起こしには30分ほどかかることを頭に入れてBBQの段取りを組もう。もっと早く食材を焼き始めたい方は、炭起こし器やガスバーナーを使うと時間短縮になる。

これくらいの熾火の方が調理にも使いやすい

 ご覧のように、炭も着火の基本は焚き火と一緒。空気が循環する組み方、火がつきやすい細かいものから燃やす、 着火剤の力を信じてむやみに触らない。この3つがポイントになってくる。

 ちなみに、燃えやすい黒炭(量販店で売られている一般的な炭)に対して、白炭(備長炭など)と呼ばれる種類は火持ちはするが硬くて火がつきづらいので、慣れていない方は避けた方が無難だろう。そうすれば、まず失敗することはなく、場をしらけさせることもないはずだ。