■川遊びでライフジャケットはマストです!

 川はさまざまな危険がある一方で、本当に自由で楽しい場所だ。その自由さと楽しさを倍増させ、危険度をグッと下げてくれるのがライフジャケットの存在である。

 たまに「そんなの着けていたら邪魔だし、潜れないから楽しくない」いう人がいるが、それは相当に経験を積み、その川底の石の位置や水流が体に染み付いた人間のみが言い放てる言葉である。経験と知識のない状態でそういうことを言い続ける人がいたら、危険なのでもはや一緒に行動を共にしない方がいい。自分だけじゃなく、大切な家族や仲間を守るため、ライフジャケットを着ることだけは最低限守って遊んでもらいたい。

ライフジャケットを着れば、遊びの幅はグッと広がる

 以上、前後編に渡ってさまざまなパターンの川の危険を提示してきたが、正直ここに書いたものはごく一部に過ぎない。これ以上悲しい事故がおきてほしくなくてちょっと強めの言葉で解説してきたが、それだけ大切なことだと知って欲しい。

 川で事故が起きると、すぐに「川は危険だから近づくな」とかいう流れになってしまうのは悲しい。人を川から遠ざければ遠ざけるほど、結果的に学びの場を失って、むしろそのような水難事故は増えていくと僕は思っている。適切な知識と経験、そしてライフジャケットなどの安全管理ができていれば、川は本当に楽しくて素晴らしい場所なのだ。

<前編もおさらいする>