■始める前に手間をかけると後が楽

 しかもキャンプのゴミは、生ゴミやアルミなど燃えづらいものが多い。そもそも、焚き火台の中にゴミがあっては美しくない。燃え残ると環境に悪いのは想像に難くないだろうが、溶けたプラスチックや油は焚き火台を傷める原因にもなってしまう。

 夜が深まり、薪の残りが心許なくなると、どうしても近くにある燃えそうな箱やゴミを燃やしたくなってしまうものだ。しかし、空箱はよく燃えるが燃えさしが風で飛んでしまう危険がある。また、料理の下拵えを自宅で済ませていけば、余計なプラゴミを出さずに済む。余計な紙類だけでなく、ゴミは焚き火には入れないこと。

スタート段階から分別しておくと後が楽

 片付けの段階になってから、ゴミを片付けるのは面倒くさいので、ゴミ箱を用意してから始めることを癖にしよう。小さいものでよいので、燃えるゴミ、燃えないゴミ用と2つゴミ箱を用意しておくと、最後に仕分けする手間が省ける。

 また、灰や炭が自然に返ると思い込んでいる方がいるが、それは間違い。燃やし残した薪や炭、灰は、きっちり消火した後にキャンプ場の灰捨て場に持っていくか、ゴミとして処理したい(キャンプ場や自治体のルールに従うこと)。

消火とはきっちり燃やし切ること

 ルールやマナーを守ることは、自分の未来を守ることにもつながる。火のないところに煙は立たぬ。火を完全に消し、ゴミを残さない(燃やさない)ことで、余計なクレームや危険を避けよう。