■ダニに噛まれたらすぐに取り除くことが大事
家でダニに刺された経験のある人は多いと思いますが、屋外にいるダニ(マダニなど)に噛まれると感染症などを引き起こすこともあるため、より注意が必要です。「ダニは小さくて、血を吸われても気がつかないこともあるんです」(鈴木さん)
もしも登山中にダニに噛まれたら、すぐにこのキットを使って取り除くことが重要です。ダニがいそうな草木が生い茂った場所を通らなければならないときは、いつでも取り出せるように携帯しておきましょう。いずれもコンパクトなので、ポケットに入れておけます。

鈴木さんの場合は、エマージェンシーキットに入れて常に持ち歩いているとのこと。カードタイプはクレジットカードサイズなので、財布にも入れておけますね。

「ただし、本当にダニが入り込んでしまったら、このツールでは手に負えません。速やかに病院に行ってください」(鈴木さん)
■むやみに草むらなどに入らないようにしたい
ダニに関しては、「標高の低い山のほうが被害報告が多いです」と鈴木さん。登山道で多くの草に覆われているところは注意が必要ということです。
特に、背丈ぐらい高さのある草むらなどでは、全身を気をつけないといけません。「長袖、長ズボンなどを着用して、肌の露出を極力控えるようにしてください」(鈴木さん)。また、そこを通らないと先に進めないなど、よほどの理由がない限りは、むやみに草むらなどに入ることは避けましょう。
ちなみに、このダニ対策ツールは、昨年まではアルペントーキョーでは扱っていなかったそうです。今年から取り扱いを始めたところ、かなり売れ始めたとのことなので、それだけ危険度が高まっているということかもしれません。
大きな被害に遭わないように、適切な準備をして登山に臨むようにしてください。
【商品情報】
コンパクトティックツウィーザー(ライフシステム)
価格/880円(税込)
素材/ステンレス
重量/10g
https://kenkosya.com/products/detail/573
https://store.alpen-group.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=7857393104-0001
ティックリムーバーツール(ライフシステム)
価格/880円(税込)
素材/プラスチック
重量/2g
https://kenkosya.com/products/detail/1196
https://store.alpen-group.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=7857393004-0001
【取材協力】
アルペントーキョー [Alpen TOKYO](東京都新宿区新宿3-23-7 ユニカビル)
https://store.alpen-group.jp/
鈴木正志さん
プロフィール/高校時代に山岳部に所属し、いまも週に1回のペースで登っている超ベテラン。最近は山頂を目指すだけでなく、花や苔といった自然の美しさも堪能している。アルペントーキョーのシニアトレッキングアドバイザー。
