いよいよ本格的なキャンプシーズンの到来だが、同時に「虫」たちの活動も活発になる。筆者は5月のキャンプで、つい油断してノーガードで挑んでしまい、ヤブ蚊に刺されまくり慌てて虫対策を行った。
便利な虫除けスプレーや蚊取り線香など、お馴染みのアイテムも、間違った使い方をすると健康被害や周囲へのマナー違反になるのをご存じだろうか。
今回はこれからの時期にアウトドアで必須となる「虫対策」について考えたい。
■虫被害の大半はヤブ蚊。いつから発生? 他の虫は?
気温25〜30℃で最も活発になるヤブ蚊。全国どこにでも生息しており、遭遇する頻度も高い。近年の気温上昇により活動時期も長くなっており、春先でも油断せずに対策してほしい。
刺された場合の症状はかゆみや腫れで、数時間のうちに収まることがほとんどだが、まれにデング熱などのウイルスを媒介するケースもあるので気が抜けない。
■刺されると厄介! ブヨ・アブ・マダニ
ヤブ蚊の他に注意したいのは、ブヨ、アブ、マダニなど。いずれも梅雨時期〜秋頃まで活動している。
ブヨやアブに刺されると大きく腫れ上がり、数日間痛みを伴う。刺されたときは患部を水で洗い冷やすのが肝心なので、忘れずに。マダニは刺されたら無理に引き剥がさずに、そのまま医療機関を受診しよう。マダニはさまざまな感染症を媒介するので特に注意が必要だ。
■覚えておきたい! キャンプで虫を避けるコツ
キャンプで虫の被害を最小限にしたいのなら、水辺は避け、標高が高い場所がおすすめ。さらに水はけがよく、短く刈り込まれた芝生サイトならば、虫の発生も少ない。
服装で大事なのは、なるべく肌を露出しないこと。長袖長ズボンを用意しておこう。また、蚊は汗の匂いで集まってくるので、身体をこまめに拭くことや、足を洗うのもおすすめだ。