■登って下って…… 連なる尾根の向こう、遥かに望む越後駒ヶ岳

振り返り、紅葉に彩られた「百草ノ池(もぐさのいけ)」を見下ろす

 さて、登山を再開しました。尾根を辿るルートは細かなアップダウンが続きます。その奥、遥か遠くに見えている駒ヶ岳。標高差に対して水平方向の移動距離が長いのが特徴ですが、登山道は思っていた以上に歩きやすく、少しずつ近づく駒ヶ岳の姿が励みになります。

 色づいた葉が目立ってきました。谷を挟んだ荒沢岳の斜面にも緑のなかに赤や黄色が散りばめられており、その繊細な彩りに目を奪われます。

 近づくほど駒ヶ岳の山容のボリュームが増して圧倒されます。登ったら戻ってこないといけないので、下山を思うと少し気が滅入りますが、美しい景色の只中にいる実感を噛み締めながら、秋色に染まった尾根道を進んでいきます。

 岩場を過ぎると、丘の上に鉄塔が見えています。登りきれば「駒の小屋」が眼前に現れました。

絶景に見守られながら岩場を登ります

■ついに山頂! 下山はいっそう長く感じるのでご用心

越後駒ヶ岳山頂。360度の展望台です

 駒の小屋から山頂まではそれほど遠くないのですが、途中で知人にあってつい長話。やはり滝雲のスペクタクルのおかげで大幅に足止めされたようでした(笑)。

 山頂は小さな広場です。山頂標識や一等三角点が設置されており、剣を持った銅像も据えられています。像のモチーフは豊斟淳尊(とよくぬむのみこと)、もしくは猿田彦大神ではないかと言われているようです。

 360度の展望台でもあり、同じく越後三山の八海山や中ノ岳などの周囲の山々をはじめ、遠く富士山も見えるチャンスがあります。しばらく景色を楽しんでから、小屋まで下りて昼食がてら長めの休憩としました。

秋色に染まる尾根の紅葉が鮮やか。ガスが演出してくれているよう

 風が吹くと少し寒いです。傾いてきた午後の日差しを背中に帰路は延々と来た道を辿っていきます。午後の光にいっそう鮮やかに煌めく紅葉が励みになります。下りは登り以上に長く感じ、とくに後半、枝折峠が近づいてからが妙に遠く感じました。

 気温の低下が著しいのがこの季節。当然ながら日没も日に日に早くなっていきます。滝雲のショータイムで大幅にペースダウンすることも考慮して登山計画を立てるといいでしょう。