どこからともなくキンモクセイの香りが漂ってきます。夏から秋へ。山歩きするにも気持ちがいい季節ですね。しかし、なかなか天気に恵まれないこの頃です。
好天が期待できそうな場所を探していると、長雨の影響も少なく連休の最後の2日間には絶好の登山日和になりそうな山を見つけました。朝日連峰の入り口「以東(いとう)岳」です。天気さえ良ければ最高の景色を楽しめそうです!
■タキタロウ伝説の池を経て目指す! 朝日連峰の北西端、以東岳
以東岳は、山形・新潟両県の県境にあります。朝日連峰の北西端に位置し、朝日連峰縦走の起点・終点となっているほか、怪魚「タキタロウ」伝説が残る大鳥池といった見どころが多いことでも人気の山です。
今回のルートは泡滝登山口から大鳥池(矢口高雄『釣りキチ三平・O池の滝太郎』の舞台)を経て直登ルートで登り、稜線上「以東岳避難小屋」に泊まり、翌日は稜線を歩き「オツボ峰」「三角峰」を経由して下山する1泊2日の山旅です。
標高1,771.6mの山頂は360度視界が開けており、奥深く続く峰々の絶好の展望スポット。山頂直下の稜線の小屋泊まりですので、夕方、夜明けのマジックアワーや星空観賞が期待できます。
■「早く雨止まないかな」 川沿いの道、吊り橋を渡り「タキタロウ伝説」の池を
時間的には夜が明けていますが、霧雨降る谷間はまだ薄暗くレインジャケットに袖を通します。駐車場の横、赤川の流れはやや水勢が強いものの濁りはありません。回復に向かう天気予報を信じて歩き出しました。
「早く雨止まないかな」
泡滝ダムの横から登山道に入ります。赤川沿いに大鳥池を目指す道は概ね歩きやすいですが、大半は落石の危険が高い斜面を横切っているので気を張って。沢地形も何度も横切りますし、転落すると大きな事故になりそうな箇所もあります。途中で徐々に明るくなっていき、素直に雨が止んでくれました。雨上がりの森は一気に華やぎます。
2つある吊り橋のたもとは休憩適地で、秋へと向かいつつある緑豊かな森を愛でてひと休み。やがて川から離れた登山道はつづら折りの急坂「七曲がり」となります。途中の「タキタロウ清水」で疲れを癒してもうひと頑張り。傾斜がなくなれば大鳥池が大鳥池避難小屋とともに迎えてくれます。