梅雨の最中、暑かったと思えば急に寒い日があったりしていますね。各地で山開きや登山道整備が進んでいます。いよいよ夏山、登山シーズンが始まります。

 北アルプス、標高2,932mの日本百名山白馬岳」。その人気登山ルートのひとつ、栂池高原から白馬乗鞍岳を経由するルートの登山道整備に行ってきました。今シーズンは登山の成否に関わる重要なニュースもあります。気になるルートの状況、残雪の具合や高山植物の花々の開花状況、ライチョウたちの様子も合わせてお知らせいたします。

■栂池、白馬乗鞍岳を経由して白馬岳へのルート

白馬乗鞍岳から青き水を湛える白馬大池へ。このルートの絶景ポイントのひとつ

 まず最初に、この夏山シーズンは「栂池自然園」の登山口に「啓発ゲート」が設置されます。以下『長野県 山岳情報』より。

 長野県では、近年山岳遭難が増加しており、遭難件数、遭難者数ともに3年連続で過去最多を更新しています。遭難の要因として、登山計画や装備等の準備不足、体力・技術不足、登山ルールに対する認識不足などが指摘されています。
 このため、遭難防止対策の検討の一環として、登山者への安全啓発を目的とした「啓発ゲート」を試験的に設置することとしました。
 該当登山口からの登山の際は、以下の内容を確認のうえ、「登山準備・ルール確認票」の提出をお願いします。啓発ゲートを通過する登山者に「登山準備・ルール確認票」を用いて安全登山に必要な準備が整っていることの確認を行います。登山装備など必要な準備が整っていない場合や、入山する時間が遅い場合には、入山の自粛をお願いする場合があります。
 「登山準備・ルール確認票」は啓発ゲートにも用意していますが、当日のスムーズな手続きのため、可能な限り事前のダウンロードし、ご記入のうえお願いします。

【横尾登山口・栂池自然園登山口への「啓発ゲート」の設置について】
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/keihatsu_gate.html

 トップシーズン、天気のいい登山日和には混雑が予想されますので、余裕をもった計画を立てておきましょう。

■2026年6月下旬の積雪状況と花便り、ライチョウの様子

雪の上に乗るときは厚みを確認して慎重に

 この冬は積雪がかなり少なかったのですが、ここに来て冷えた日が続いていたこともあり、意外と「残るところには雪はまだ残っている」状態でした。

 「白馬乗鞍岳の大斜面」の雪の量もかなり少なめで、ところどころブッシュが顔を出しています。木道と雪渓の間では踏み抜きにご注意を。この後ここは水が流れる小沢の様相にしばらくなります。

 稜線は登山道上にもわずかに雪が残っている箇所がありますが、そろそろ完全に消えそうでした。

白馬山荘の脇に咲いていたウルップソウ

 登山口から「天狗原」ではミズバショウがすでに顔を出しています。「大池山荘」前の雪田はかなり溶けていましたが、花々はこれから咲く模様でした。その一段上ではコマクサがわずかに花開いています。白馬岳周辺ではツクモグサやウルップソウが咲きだしたばかりでした。

登山道はちょうどいい“お風呂”!? カップルで砂浴びをするライチョウたち

 今回は白馬乗鞍岳の頂上部、大池のほとり、雷鳥坂〜小蓮華山〜三国境で数多くライチョウを見かけました。ちょうど“つがい”で仲良くエサをついばんだり、“砂浴び”をしたりしているシーンに何度も遭遇。登山道上に陣取っていることも多いので“ライチョウ待ち”の時間も考慮して予定を立ててくださいね。

登山道を歩いているだけで、次から次へとライチョウたちが現れてくれました