秋晴れ! 極上の登山日和。この日訪れたのは、長野、新潟の県境に位置する「苗場山(なえばさん)」。秋空を映す水鏡となった池塘(ちとう)群が煌めく黄金色の高層湿原。天空の楽園のような爽快な景色が広がっていました。
小赤沢ルートからのピストンでしたが、登りと下りでは表情が違います。とくに下山時の森は光に満ちて華やいでおり、秋の彩りを満喫した山歩きでした。
■登山者に人気の名山「苗場山」
上信越高原国立公園内、標高2,145mの苗場山は長野県と新潟県の県境にまたがっており、山頂から南西方向に向かって全体が緩やかに広がる溶岩台地になっており、中津川や清津川に削られた絶壁と合わせてテーブルマウンテンのような山容をしています。
その山頂部は高層湿原となっていて、池塘が点在しています。カヤツリグサ科のミヤマホタルイやヤチスゲなどが埋め尽くすように茂っており、その様子が苗のよう見えることから、山名を「苗場山」としたとの説もあります。
首都圏からのアクセスも良く日帰り登山が出来きることもあり、多くの登山者が訪れ「日本百名山」「花の百名山」などに選ばれている人気の山です。
■秘境・秋山郷から登る最短ルート「赤沢登山口」 美しい原生林からスタート
苗場山には数多くの登山ルートがあります。今回は最短ルートの「小赤沢登山口(三合目)」からピストンにしました。長野県栄村の山奥にある「秋山郷」。そこから不安になるくらい細い山道を進んだ先にある駐車場がスタート地点です。ちょうど連休ということもあり、早朝、続々と車がやって来ては登山者たちが歩き始めました。
紅葉が始まった秋の森は美しく、しっとりとした情緒を感じさせます。登山者で賑わう登山道。最初はなだらかに続いていきます。各合ごとに設置されている道標には、標高や次の道標までの距離や時間などが明記されています。
六合目から九合目までの間は岩場と急登が続きます。クサリが設置されている箇所も多いですが、北西方向の急斜面ですので日当たりも悪く、泥土に覆われており滑りやすい状況です。気の抜けない区間で混雑時の渋滞箇所でもあります。