いよいよ夏本番、北アルプス山麓の長野県小谷村でも平地では30℃を超える日が増えています。登山シーズンも本格化し、登山者の数もさらに増えていきます。

 増加の一途をたどる山岳遭難事故を未然に防ぐのを目的とし、白馬岳方面への登山口のひとつ、栂池自然園登山口に登山者への安全啓発を目的とした「啓発ゲート」が試験的に設置されて運用が開始されました。

■増加の一途をたどる山岳遭難事故! 「啓発ゲート」の流れへ

栂池自然園登山口に設置された「啓発ゲート」の場所

 長野県では、近年山岳遭難が増加しており、遭難件数、遭難者数ともに3年連続で過去最多を更新しています。

 遭難の要因として、登山計画や装備等の準備不足、体力・技術不足、登山ルールに対する認識不足などが指摘されています。このため、遭難防止対策の検討の一環として、登山者への安全啓発を目的とした「啓発ゲート」を試験的に設置することとなりました。

 昨年秋に環境省が初めてゲートを設置した横尾登山口(松本市)にくわえて、この夏から新たに栂池自然園登山口(小谷村)にも啓発ゲートが設置されました。7月18日(土曜日)~ 8月11日(火曜日・祝日)の25日間設置される予定で、通過する登山者に対して「登山準備・ルール確認票」を用いて安全登山に必要な準備が整っていることの確認が行われます。登山装備など必要な準備が整っていない場合や、入山する時間が遅い場合には、入山の自粛をお願いされる場合があります。

事前に提出しておきたい「登山準備・ルール確認票」

横尾登山口・栂池自然園登山口への「啓発ゲート」の設置について
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/keihatsu_gate.html#checklist

■ 開設初日、予想より登山者数が少なくスムーズな流れ

栂池自然園登山口「啓発ゲート」。連休初日の様子

 「登山準備・ルール確認票」は啓発ゲートにも用意されていますが、当日のスムーズな手続きのため、可能な限り事前にオンラインフォームで提出、またはダウンロードし、ご記入のうえ持参するのが望ましいでしょう。

 実際に啓発ゲートが設置された初日の様子をお知らせします。

 海の日連休の初日、7月18日の朝。天気は曇りでした。啓発ゲートにて記入されたのは約100人。不安定な天気の影響か、予想よりは少ない通過人数で、8時〜9時のピーク時もとくに混雑もなく、啓発ゲートでの所要時間は1分程度でした。それ以外に事前登録を済ませた登山者が同じくらいいましたが、とくに情報を必要とする人以外はスマホの画面で確認するだけですので、さらにスムーズに通過していきました。

 気になったのは、登山届けを出していない登山者も10パーティーほどおり、啓発ゲートにて記入することになって時間が余分にかかっていました。

 午後になると天気予報どおり雨が降り出し、ときおり雨足が強まり視界も悪い時間も(諸事情はあるでしょうが)。遅くに到着して歩き出す人ほど、ルートへの認識が不足している感じがありました。