■下山中の遭難は約7割

下山中の遭難(登山中か下山中か)。遭難件数19件(釣り、沢登り等3件を除く)、下山中13名、登山中5名(周回中も含む)、不明1名『山梨県警発表、2022年8月1日〜8月31日』

 最後に、下山中の遭難の割合を見てもらいたい。8月の遭難者22名から、入山目的が釣りや沢登りの3名を除いた登山者19名のうち、下山中に遭難された方は約7割となっている。今後の登山で、安全に下山するためにできることは何かないだろうか。

 貴重な遭難データを山梨県警から預かり、月次レポートと言う形で原稿を書いているが、私も遭難を起こすかもしれない一人の登山者として、起きてしまった遭難の中に変えられる行動や考え方のヒントはないだろうかと省みている。