大変なことになった。富士山の麓で、11月下旬に開催予定のイベントに参加することになってしまった。集合は朝5時。富士山が冠雪するほどの寒さの中、山麓までバイクで向かわなければならない。特に気がかりなのは、足元の寒さ。走行中、すぐにかじかんでしまうのが冬の悩みだ。

 なんとかならないかと、ワークマンに駆け込んだところ、980円の低価格で興味深いものを見つけたため、購入。

 イベント当日の未明、靴下の上に履く防寒グッズ「スキルインナーソックス」を履き、富士山麓を目指してバイクのアクセルをまわした。

■着用して履き心地レポ。気温6℃の富士山麓で感じたこと

そこそこ伸び縮みするので、着脱にも苦労しない
薄手の生地なので、手持ちの靴を履いても窮屈に感じにくいだろう

 出発は朝3時30分、自宅の周辺の気温は約9℃。約1時間30分かけて、富士山麓に辿りつく。道中の気温表示計は6℃と表示されていた。手持ちの防寒仕様でもない靴下とスノーブーツの組み合わせでは、指先運動をしていないと寒くてたまらなくなりそうな気温だが、今日は「スキルインナーソックス」を履いている。すると、道中、足先が冷えることはまったくなかった。発熱しているというよりも、冷気が遮断されているよう。それでもなお、足元がムレている感覚もなく、快適だ。

 内側はサラサラとしており、靴下との摩擦も生じず、簡単に履けた点もいい。若干伸び縮みするため、適度なフィット感があり、動かしやすい。生地は薄手でスノーブーツ内での圧迫感もなく、ペダル操作にも支障なし。ストレスのない履き心地で、快適な時間をもたらしてくれた。

 改めて商品タグを見てみると、高い機能性と快適な履き心地は、生地にヒミツがあるらしい。 

■「スキルインナーソックス」の高い保温・透湿・防風性能は高機能素材「SKILL」に秘密があった

タグの裏面には、機能性のヒミツについて紹介されている

 タグにもあるが、スキルインナーソックスの生地は3層構造。3層の生地はそれぞれ異なる素材で構成されている。

 外側には高い防風性を持ち、摩擦にも強いナイロン。肌に近い内側には通気性・乾きやすさが特徴に挙げられるポリエステル。さらに、中間層のポリウレタン素材が商品全体の性能を引き出し、ソックス自体の保温性・透湿性・防風性を一段と向上させているようだ。

 キーポイントである高機能素材SKILL(スキル)に使われているポリウレタンフィルムは断熱性と湿度調節に優れた素材。3層構造の透湿素材生地を使用することで、商品の高い防寒性能・快適さを生み出す仕組みとなっているのだろう。

 各層にそれぞれ適した素材を使用し、高い機能性を備えているアイテム。ライダーだけでなく、屋外作業や通勤をする方にもおすすめだ。