■とにかく勉強になる!

森のなかを歩きながら、いろんな話をしてくれる。歩き方も観察して技術を学ぼう

 これからバックカントリーを始める人、始めたばかりの人はぜひ一度体験してもらいたい。山の知識はもちろん、バックカントリーならではの道具の扱いもアドバイスしてもらえるので、その後のバックカントリーや登山にも大いに役立つだろう。

 参加しているのは初心者だけではない。ガイドカンパニーによって色々あるが、レベルに応じたツアーが設定されているところがほとんど。場数を踏んだ愛好者でも満足できる内容が見つかるだろう。

 ライン取りや状況判断など、ガイドたちの動きを観察して自分のスキルアップにつなげよう。参加する度に本やネットでは得られない、生きた知識と経験が得られる。その授業料だと思うとずいぶんとお得な気がする。

■仲間ができる! かも

常連も初参加の人も一本滑れば和気あいあい!

 住んでいる場所も違えば、性別や年齢、仕事……。普通に生活していれば接点のないゲスト同士。最初は緊張もするし、気後れするかもしれない。けれど同じ楽しみを持つ者、一本滑り終わる頃には打ち解けていることも多い。

 頻繁に通っていると、いつしかゲスト同士のコミュニティができていたりもするのでおもしろい。

 今回も朝集合したときには“初めまして“だったはずなのに、気づけば最初の緊張はどこへやら、下山する頃には皆屈託のない笑顔で惜しむように山を振りかえっていた。

 「敷居が高い」「足を引っ張ったらどうしよう」などの心配は無用。不安を取り除くのもガイドの手腕の見せどころだ。

※ 取材協力:パワーゾーン白馬(https://www.powerzone.co.jp/snow/snow-bc-hakuba/