■8月に登山したのが最後だけど、10月の山ってどんな感じだったっけ?

A「秋の登山楽しみだな」

B「気温調べてみたら、夜は3℃くらいで、朝一は霜が降りてるかも」

A「途中の木道滑るから、気をつけないとだね」

B「チェーンスパイク、持ってく?」

A「木道が傷つくような場合は、チェーンスパイクは使わないって誰か言ってたよ」

B「そか、歩くのに時間かかりそうだから、もうちょっと計画に余裕みよっか」

短い区間でも凍って危ない場合には、引き返すことも念頭に

 秋は落ち葉、霜、凍る、長雨、日照り、野生生物などの不確定要素があります。落葉や霜、または長雨による登山道の変化に注意しましょう。

 落ち葉の積もり具合によっては、行ったことのある場所でも道迷いや、落ち葉は乾いていても濡れていても滑ります。霜が降り始めると、木道や北側斜面は注意が必要です。長雨により道が崩れていたり、倒木を迂回していたら、いつのまにか道を見失ったりすることも。

 また、秋は一般的に熊や蜂などの動きが活発になります。行動時間帯に注意し、出没エリアなどを事前にチェックして、計画に反映しましょう。山小屋、ビジターセンター、観光協会、警察などの最新情報を確認しましょう

美しい紅葉も、斜面に落ちれば、転倒、道迷いのリスクに

■思いのほか体力が落ちているかも?

 この秋の長雨の間で、登山中止もあったのではないでしょうか。続けて登山をしている時は、体は楽ですが、数週間、中断したあとの登山は思いのほか大変ですよね。

 自分たちの体力、暑熱順化、高度順応が落ちていると考えて計画しましょう。夏の体力のつもりで登山を計画すると、想定外の疲労や思わぬ事態により、予定の下山時間までに下りられないかもしれません。とくに久しぶりの登山の方は盛り込み過ぎない計画で、楽しみたいですね。

 計画にゆとりがあると心にも余裕がうまれて、より安全に、また、一層山を楽しめるはずです。余裕をもって下山できたら、登山がうまくいったサインのひとつです。

草紅葉がはじまった稜線