■ニュージーランド最大の滝「サザーランドフォールズ」へ

 宿のスタッフの方がお出迎えしてくれて、「滝に行くの?  ほとんど平坦な道だよ」と背中を押してくれました。バックパックに雨具とお水だけを入れて、すぐにサザーランドフォールズへ向かいます。

さぁ! サザーランドフォールズへ出発です!
滝へ向かう道も日が当たりとても美しいです

 ほとんど平坦な道と聞いていた割に、それなりにアップダウンがあり、荷物がかなり軽いとはいえ徐々に疲労を感じ始めていました。

向かう途中で「サザーランドフォールズ」が見えました
皆が来るのを道に寝ころびながら待つチャーミングなガイドさん

 「サザーランドフォールズ」という看板の手前で、皆が来るのを寝ころびながら待つチャーミングなガイドさんに遭遇。笑ってしまいました。

■16時 ここがクライマックスかも!? 感じたことのないパワーに圧倒

 もう滝はすぐそこ。何やらゴゴゴ……という音が聞こえ始めます。

この物凄い迫力が伝わって欲しい!
右下に小さく映っているのが筆者です(しゃがんでいます)

 見えてきました! 何やら滝のしぶきが風に乗りまるで雨のようで、少し引き返してレインウエアを羽織ります。580mの高低差によって水の勢いが増し増しになっているのか、音とエネルギーがものすごく、最初は怖くて手前で足が止まっていました。

 柵など遮るものがないので、行きたければ滝つぼに極限まで近づくことができそうです。気にはなりつつも、「ゴォォォォ……!」という轟音が体に響きあまりに恐ろしくて近寄ることが出来ません。

 水の勢いを全て受け止めている滝つぼは、まるで水の神が降臨し怒っているかのような迫力。体験したことのない圧倒的なパワーを浴び続け、気付けばさっきまで感じていた疲れが吹っ飛んでいました。

 向かっている途中、滝を見終わった方とすれ違うと「とっても美しいよ!」「信じられないくらいクール!」と、みんな興奮気味だった理由が分かりました。ここまで滝のパワーを身近に感じられる場所は珍しいのではないでしょうか。筆者にとっては忘れられない強烈な思い出となりました。体力に余裕がある方は、ぜひ訪れて欲しいイチオシスポットです。

■18時 ディナーのお肉が五臓六腑に染み渡る

夕食で頼んだステーキが五臓六腑に染み渡ります

 ここまで峠を無事に越えられたこと、素晴らしい滝も見れたことに感無量でした。

 ディナータイムでもやはり皆が安心感に包まれているように見えました。滝に行かなかった方に感想を話したり動画を見せたりして盛り上がりました。また、話題が日本のことになり、日本に行かれた外国人の方がご飯が美味しくて皆がとても親切、と話していて誇らしい気分になりました。

 明日はツアー4日目。無事に歩ければ約54kmのゴール「サンドフライポイント」に到着できるはずです。ツアー中もっとも長い約21kmの行程については続きのレポートでご紹介します。

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