登山をはじめたいけれど、いったい何をそろえたらいいのか。ネットや雑誌を見ても、おすすめ道具が多すぎて本当に必要なものが何かわからない。筆者も登山をはじめるとき同じように悩んだ経験がある。

 この記事では、これから登山をはじめたい人に向けて最初に買うべき登山道具3点を、筆者の実体験を踏まえて紹介する。

■1. くるぶしまで覆われているハイカットの登山靴

ハイカットの登山靴
ハイカットの登山靴、着用シーン

 登山靴には大きく分けて2つのタイプがある。初心者におすすめするのはハイカットの登山靴。

・ローカット登山靴:足首が覆われていなくて、スニーカー感覚で履きやすい
・ハイカット登山靴:くるぶしまで覆われて、足首をホールドしてくれる

 登山道はデコボコしていたり、石が転がっていたりと不安定で歩きにくい。山歩きに慣れないうちは、ローカットタイプだと着地で足首を痛める心配がある。その点、ハイカットの登山靴であればしっかりとホールドしてくれるので足首を痛めにくい。また、ハイカットだと石や砂が靴の中に入ることも少ないため、ストレスも少ない。

 筆者も登山に慣れてきたころ、軽い登山靴が欲しくてローカットタイプを購入。しかし急斜面を下る際、足の置き場が悪く足首を痛めた。軽い捻挫だったので自力で下山できたが、それ以来、登山道の様子がわからないはじめての山では、ローカットは履かないようにしている。

 初心者は軽くて履きやすいローカットの登山靴を選びがちだが、初心者こそハイカットの登山靴を選ぼう。普段からハイカットで歩き慣れていれば、アルプス縦走や重い荷物を背負ったテント泊登山に挑戦したいと思った際にも対応できる。

岩場の多いアルプスの登山道は、ハイカットの登山靴で登ろう