■執筆陣5名が無人地帯に臨むパッキング例

こんな特殊な状況にも対応できるバックパック選びとは?

 以前は一般的な登山用パックにパックライナーを入れて防水するメンバーが多かったが、度重なる浸水事故を経て、ドライバッグを装着できる背負子タイプが人気になった。長尺の釣り道具や不定形の潜り道具、パックラフトなどを運搬するには背負子タイプがもっとも汎用性が高い。

 パックのサイズ感は55~65L前後。内部に浸水しないことはもちろん、背面パッドやヒップベルトに水を含みづらい素材や構造のものが使いやすい。

<山岳/アウトドアライター 高橋庄太郎の場合> 大きなフロントパネルとサイドのストラップで押さえ込む背負子。このタイプはドライバッグを複数に分けても荷崩れしにくい
<編集者/ライター 池田圭の場合> サイドから押さえ込む背負子。釣竿など長物の固定に効果的。フロント側はストラップのみのためドライバッグの小分けは難しい
<ハイカーズデポ店主 土屋智哉の場合> 簡易防水パック。本体のデイジーチェーンにオプションポケットを増設。豊富なループとポケットのおかげでパッキングしやすい
<アウトドアコーディネーター 小雀陣二の場合> 小型の背負子モデルをカスタム。フロントパネルにポケットを増設し、トップリッドも容量アップ。防水性能と使い勝手を高めている
<アウトドアライター 藤原祥弘の場合> サイドストラップの活用に注目。背負子タイプは荷崩れしやすいので、荷物の装着時はループになった部分にストラップを通しておく
『”無人地帯の遊び方” 人力移動と野営術

『“無人地帯”の遊び方 人力移動と野営術』(グラフィック社刊)

第2章「道具術」より

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