アウトドア業界で働き始めて四半世紀。これまでに仕事を通じて知り会った先輩や仲間は、当然総じてアウトドアの経験値が高い。そして、皆、個性的でこだわりが強い。まさに個性の塊。そういった仲間が、フィールドでどんな道具を選び、使っているのかずっと気になっていた。
各自のこだわりから選ばれた道具には、個性が滲み出るはず。それぞれのすべての道具は紹介できないので、ここでは「カトラリーと食器」を紹介することにしよう。
■人気の素材は、ポリプロピレンとチタン
デザインがいい、軽くてコンパクト、壊れにくい、洗いやすい、とにかく使いやすいなど、それぞれのセレクトには各々理由がある。しかし、共通点も多く見えてきた。
例えば、素材で言えばポリプロピレン製の食器類を選んだメンバーが多い。ほどよく柔らかく、落としても割れず、軽い。そのうえ冷めにくく、熱いコーヒーやスープを入れても熱くて持てない、なんて事態にならないのが特徴だ。
他には、直火にかけられるソロサイズのチタンクッカーも多く選ばれた。食器としてだけでなく、ちょっとした料理や湯沸かしにも使える一石二鳥な道具選びだ。