■山小屋・目的地には15時頃までに到着できるような計画を!

2025年8月の午後、薄いガスに覆われた白馬岳稜線付近の様子

 栂池の登山口から白馬岳方面への一般的な所要時間は、白馬大池まで約3時間半。白馬岳までだと約7時間半となっています。

 この時期、日の出から日の入りまでの時間が長いとはいえ、早出・早着が安全登山への第一歩です。平地では天気が良くても高山の午後にはガス、そして激しい雨や雷が発生する可能性が高くなります。暑さが厳しい季節でありながら低体温症のリスクも忘れてはいけません。昨年8月、白馬岳山頂稜線上で夕方に小屋まであとわずかというところで低体温症により行動不能になり、亡くなってしまった事例もあります。

 山小屋・目的地には15時頃までに到着できるよう計画を立ててください。事故が発生しても時間が遅いと当日の救助が困難になる恐れもあります。ゴンドラ、ロープウェイを全て始発で乗車し、スムーズに歩き出したとしてもギリギリの時間となります。この時期は暑さによる疲労や飲料も多めに携行する必要があるのでペースダウン、一層時間がかかる可能性が高いです。

 白馬大池で1泊するか、栂池自然園の前にある宿泊施設で前泊するなどの計画が求められます。楽しく充実した夏山登山、いい思い出を胸に自宅に帰られることを切に願っております。