9月になっても、なお連日猛烈な暑さが続いているが、これからの秋山シーズンにぜひ訪れてほしい山を3つ紹介する。標高の高い場所で爽やかな風を感じながら気持ちよく歩こう。

■富士山や甲府の町を望みながら歩く稜線は格別! 大菩薩峠〜大菩薩嶺

 大菩薩嶺(だいぼさつれい)は、山梨県甲州市と北都留郡丹波山村にまたがる標高2,057mの山だ。日本百名山の一座に名を連ねており、一年を通して多くの登山者が訪れる。スタート地点となる標高1,584mに位置する上日川峠(かみひかわとうげ)は、マイカーで行けるほか、バスも運行しておりアクセスしやすい。

大菩薩峠の標識。大菩薩峠には「介山荘」という小屋があり、営業中は軽食や売店もある

 大菩薩嶺までは大菩薩峠を経て向かうルートが筆者のおすすめだ。上日川峠から大菩薩峠まではおよそ1時間40分かかるが、道中は車が通行できるほどの道幅があり、急な傾斜も少ないため、心肺への負担が少なく、鳥のさえずりや青々とした木々を楽しみながら歩ける。

緑豊かな森を歩いていると笹原に覆われた稜線が見えてくる

 最もおすすめの稜線歩きは大菩薩峠から大菩薩嶺までの区間だ。所々岩があるが、総じて危険な場所は少なく、稜線に広がる笹原の向こうに甲府の街や、富士山を望みながら山頂を目指す。

大菩薩峠から大菩薩嶺へと向かう稜線は景色を楽しめる

 大菩薩嶺の山頂付近は樹林帯で眺望はない。山頂から唐松尾根を使えば最短で上日川峠まで戻れるが、再び大菩薩峠まで戻り、ピストンルートにした方が絶景を長く楽しめるのでおすすめだ。

【上日川峠からのピストンルート】所要時間
上日川峠(0:00)→ 大菩薩峠(1:40)→ 親不知ノ頭(1:56)→ 大菩薩嶺(2:32)→ 大菩薩峠(3:14)→ 上日川峠(4:35)
歩行距離: 約9.0km
累積標高差: 登り 630m、下り 630m
合計所要時間: 4時間35分

●【MAP】大菩薩嶺

■牧場から望む新緑と、牛と北アルプスのコラボレーション!  のどかな山歩きの先に待つ絶景と爽快の根子岳

 根子岳(ねこだけ)は、長野県上田市菅平高原と須坂市の境にある山。標高は2,207mで、花の百名山の一つだ。上信越自動車道・上田菅平ICから約40分、標高1,600m付近に位置する菅平牧場がスタート地点だ。

 菅平牧場の駐車場を出発すると、さっそく放牧されている牛たちが出迎えてくれる。朝の日光を浴びながら気持ちよさそうに食事をしている。牧場に沿って登山道が延びており、のどかな風景が広がる中を気持ちよく歩ける。放牧牛の向こうには北アルプスが広がり、新緑と牛(牧場)と北アルプスのコラボレーションを楽しめる。

放牧された牛が食事を楽しむのどかな風景。バックには北アルプスを望む

 牧場エリアから樹林帯へと入ると、いよいよ登山らしくなってくる。登山口から根子岳までは約2時間で到着できた。危険な箇所もなく、急な斜面もないので、歩きやすい区間だ。山頂エリア一帯は木々が少なく、笹に覆われた箇所が多いため、どこを見ても眺望を楽しめるだろう。隣の四阿山(あずまやさん)は日本百名山の一座に数えられる山だ。

根子岳から望む四阿山。日本百名山に名を連ねる雄大な山だ

【菅平牧場からのピストンルート】所要時間
菅平牧場(0:00)→ 根子岳(2:00)→ 菅平牧場(3:25)
歩行距離: 約5.1km
累積標高差: 登り 611m、下り 611m
合計所要時間: 3時間25分

●【MAP】根子岳