キャンプとは、日々繰り返している生活を、あえて野外で実行するという不便さを味わうこと。趣味として楽しむキャンプの醍醐味は、そうした点にあると筆者は考えている。

 しかし、これからキャンプを始める人にとっては、その不便さが不安になって、「食事はとれるだろうか?」「お風呂は入れるだろうか?」「寝床を用意できるのか?」と考えてしまい、一歩が踏み出せない人もいるかもしれない。

 そこでおすすめしたいのが、最初から何もかも自力でやろうとせず、不安を感じる部分については、近隣の施設が提供しているサービスなどで賄っていく方法だ。これならキャンプのハードルは大きく下げられる。本記事では、まずは不安を感じる点はそぎ落とし、施設を積極的に利用するキャンプのヒントを示していこうと思う。

■生活のどの部分をキャンプで楽しむか

キャンプ場選びでは、近隣施設のリサーチも重要(撮影場所:武甲温泉キャンプ場)

 本記事では、日常の行為のうちで大切な、食事・入浴・就寝環境づくりに着目する。施設・サービスを利用することで、キャンプへの不安は少なくなるが、すべてを取り入れてしまうと屋外であることを楽しめず、観光旅行と変わらなくなってしまう。

 チャレンジしてみたいことを優先し、それ以外は施設の力を借りればよい。まずはキャンプで楽しみたいことと、苦手意識を感じることを考えることから始めてみよう。 

●食事は調理済み・インスタント・近隣飲食店で解決

キャンプ場の近隣に食堂施設があると安心(撮影場所:秩父湯元 武甲温泉)

 野外でしか作れないような品々を並べたディナーは、キャンプの醍醐味ではあるが、メニューに合わせた食材選びから、焚き火または火器の用意、食器類の準備と後片付けまで、不慣れな方にとっては大きな負担に感じてしまうだろう。しかし、無理に自炊しなくても食事をとる方法はいくらでもある。

 スーパーで購入した調理済み惣菜や、お湯を注ぐだけで完成するインスタント食品で賄うことも手段のひとつだ。もしくは、キャンプ場周辺の飲食店で食事をとるのも一手。ご当地グルメを目的としたキャンプ、という新たな楽しみを広げるのもよいだろう。