日陰が一切なく、直射日光と海面からの強烈な照り返しを、全身で浴び続けることになる過酷な夏のオフショア(船釣り)。そんな状況下であっても「涼しく快適に釣りがしたい、日焼けはしたくない」と誰もが思うもの。

 そして、そんなアングラーの悩みを解決するかもしれないアイテムが、ワークマンから登場した。メーカーが「暑熱リスク軽減」をうたう次世代ウェア「XShelter(エックスシェルター)」シリーズだ。

 今回は、京都府の宮津からレンタルボートで伊根沖へ出船し、日陰ゼロの過酷な環境下でその実力を徹底検証した。カタログスペックだけではわからない、釣り人目線でのリアルな長所と短所をレビューする。

■日陰ゼロ、強烈な照り返し。夏の船釣りは「暑さ対策」が命

 今回の船釣りでのターゲットは、真鯛やキジハタ、カサゴなどの根魚だ。当日の天候は晴れ時々くもり、最高気温は26℃。数字だけ見ればそこまで高温ではないように思われるかもしれないが、午前中は無風状態が続き、海上のボートの上は想像以上の暑さに見舞われた。同乗者はたまらず上着を脱ぎ、半袖になっていた。

 そんな状況下で筆者は、アウターに「XShelter暑熱αフーディー(イエロー)2,900円(税込)」、インナーに「XShelter暑熱β半袖Tシャツ(イエロー)1,500円(税込)」を着用した。

16種類の暑熱リスク軽減機能を有したワークマン「XShelter暑熱αフーディー(イエロー)」
インナーとして着用した接触冷感と、ストレッチの効いた「暑熱β半袖Tシャツ(イエロー)」

■炎天下の海上で「XShelter」を検証。遮熱効果と動きやすさは

日陰がなく逃げ場がない船上では、装備が重要になってくる

 過酷な船上で実際に着用してみて、最も気になっていた「涼しさ」と「動きやすさ」。遮熱効果は正直に言えば「着ている方が涼しい」とまでは感じられなかった。無風の海上という過酷な条件下では、やはり暑いものは暑い。

 しかし、長袖を着ている割には暑さが和らいだように感じたのも事実である。普段であれば半袖を着て腕が日焼けで真っ赤になり、後日風呂で苦しむのがお決まりのパターンだったが、今回はそれが一切なかった。結果的に、1日中アウターを脱ぐことなく釣りに集中できたのは大きな収穫だ。

 最も感動したのが、汗の蒸れにくさ。圧倒的な「蒸れにくさ」と速乾性は大きな魅力だ。普段、綿のTシャツを着て汗をかくと、体にまとわりついて不快なだけでなく、肌が痒くなることがあった。しかしXShelterのインナーは、汗をかいてもすぐに乾き、嫌なベタつきが一切気にならなかった。海水をかぶることも多い船釣りにおいて、この速乾性の高さは大きなアドバンテージとなる。

 筆者はオーバーサイズを好むため、3Lサイズを購入した。そのため袖が長くなり、リールを巻いたり魚のアタリに合わせたりする動作の邪魔になるかと懸念していたが、ここでうれしい機能を発見した。

 アウターの袖口についているボタンで袖をまくり上げて固定できるのだ。これにより手がしっかり露出し、釣りの動作を全く妨げることがなかった。さらに、アウターのポケットが深く、車の鍵やスマートフォンを入れても落としにくい設計になっている点も、釣り人にとってはありがたいポイントである。

めくった袖をボタンで留められることでストレスなく

魚や釣り具を持つことができる

 この日はXShelterの快適さも手伝ってか、カサゴ、キジハタ、レンコ鯛、イトヨリなどたくさんの魚種が釣れ、大漁で納竿となった。

厳しい環境下の中、XShelterを着て出した釣果。根魚を中心に大漁であった