■大きな事故もなく、本当によかった
みなさんとの待ち合わせ場所の芝沢ゲートに着くと、パラパラと小雨が降ってきた。しばらくすると、まずは小屋閉めのお手伝いに入ってくれていた“スーパー助っ人おじさん”が「おうおう」と下りてきた。「今年もありがとう!」と感謝。顔を見て、ホッとした嬉しさが込み上がる。
「花ちゃん、太ったな、気をつけないとダメだぞ」なんてサラッと言うけど、失礼だな〜なんてこれっぽっちも思わない。そのくらい信頼関係ができている。ハッキリと言ってくれるところもいいのだ。ありがたく思い、来シーズンまでには、必ずや動ける体を取り戻すぞ…… と心に決めた。
さて、しばらくして残りのみんなもゲートに到着。前日までのイメトレでは、みんなの顔を想像しただけで泣きそうになっていたけれど、結局、食害協議会の皆さんと一緒に帰ってきた高橋くんを「お疲れさま〜、ありがとうね〜」と、他所行きな感じで迎えてしまう。なんだか、みんなの前では恥ずかしかったのだ。
とにかく、大きな事故もなく、今年も1年を終えることができて本当によかった。
■今年の気づきを、また来年に活かしていくぞ!
自分が山に上がれなくても大丈夫だって思えたのは、信頼&信用できるスタッフの高橋くんが6月末から小屋閉めまで、一度も山を下りずに踏ん張ってくれたからだ。本当に足を向けて眠れません……。
今シーズンは約3か月の間、高橋くんをはじめ、6人のアルバイトさんに力を貸してもらい、なんとかシーズンを終えることができた。川根本町の役場の皆さんにも大変お世話になった。今年も共に戦った、いや、祭りをやり切ったような気持ち。みなさん、本当にお疲れ様でした。
山の上はどんなシーズンだったのか、これからあれやこれやと四方山話を聞くのが楽しみだ。また来年に向けて、運営方法を考えていくぞ!
今シーズン、お越しいただいた皆さま、気にかけてくださった皆さま、アキレス腱のお見舞いのお言葉をいただき、ありがとうございました。ひとつひとつ大事に受け取りました。また来年、光岳でお会いしましょう!